今回は、改訂された中学の理科について書きます。
理科の変更点
理科の学習内容はあまり変化はありませんが、学習する順序が変わりました。
特に生物分野の学習単元が大きく変わります。
これまでは、中1植物 中2動物 中3生命の連続性・遺伝の順番で学習していました。
それが新学習指導要領では、中1生物の分類 中2生物の身体のつくりと働き 中3生物の進化・類縁関係となります。
今までは、植物、動物と分けられていましたが、生命という大きなくくりで学習を進めていくことになったことで、より理解を深めやすくなりました。
理科の学習目標
新学習指導要領より、理科の目標が以下のように定められています。
自然の事物、現象に進んで関わり、理科の見方、考え方をはたらかせ、見通しを持って観察、実験をを行う等を通して自然の事物、現象を科学的に探求するために必要な資質、能力を育成することを目指す。
この中で、新しく追記された内容は、「理科の見方、考え方をはたらかせ」という文言です。
この文言が入ったことにより、今までよりも、「科学的に探究する力」が重視されます。
「科学的に探究する力」とは、主に4つのポイントがあります。
①自然の事物・現象等から課題や問題を発見する。
②見通しを持って考え、仮説や予想を立てる。
③どのような実験、観察を行えば良いか計画を立てる。
④結果を考察し、問題の解決を図る。
新しい教科書では、この4つのポイントを以下のように、学年で段階的に身につけられるような構成になっています。
中1 自然の事物・現象に進んで関わり、その中から問題を発見し、仮説を立てる。(①、②)
中2 解決策を立案し、その結果を分析して、解釈をする。(③、④)
中3 結果を分析して、解釈をする。探求の過程を振り返る。(④、①~④)
他に細かい所でいえば、「優性形質」「劣性形質」という単語が、「顕性形質」「潜性形質」という単語に変わりました。
今回は、改訂された中学の理科について書きました。
新しい教科書では、自らから自然の事物や現象に興味を持って、疑問を持つことが大切になります。
「なぜ、雪は降るのだろうか」「なぜ、空は青いのだろうか」など、日常の何気ないことにも興味をもつことが、科学的に探究する力を養うことにも繋がり、より主体的に授業に臨む姿勢にも繋がるからです。
次回は、社会について書きます。
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