今回は農学部について紹介します。
この記事を読めば、農学部について理解することができます。
農学部とは
「科学技術やAIが発達している現代において、農学部って、時代遅れの学部じゃ無いの?」
こう考えている人もいるのではないでしょうか?
しかし、実際は全く違います。
農学部とは、非常に大きく分けると
「人口増加に伴う食糧危機をどのように改善して、いかに食料資源を安定的に供給することができるか?」
「人間が動植物の多様性を保ちつつ、自然と共存するにはどのような環境作りを進めればいいのか?」
このどちらかを主に研究し、人間と自然の関わりを深く追求する学問です。
この2つの問題は現在、人類が抱えている最も大きい問題といっても過言ではありません。
例えば、食糧難であれば、国連が2015年に定めたSDGs(持続可能な開発目標)の中の2つ目、「飢餓をゼロに」という目標と一致します。
また、自然との共存については、地球温暖化やそれに伴って、生物が絶滅している事も前から問題になっていますよね。
このように農学部は一昔前の学部ではなく、実際はむしろ、最先端の問題を解決するための学問なのです。
農学部の具体的な内容
一口に農学部といっても学問分野は、とても幅広いです。
また農学部という名称ではない学部でも、生物資源科学部、応用生命科学部、生命環境学部、地域環境科学部、国際食料情報学部、環境園芸学部といった学部も農学系の学部として考えるとさらに広くなります。
そのためカバーする学問分野も以下の通り、かなり多くなります。
農学
畜産学
獣医学
水産学
森林学
農業工学
農業化学
農業経済学
Wikipediaを参考に簡単に一つずつ説明していきます。
農学
主に農学のうち植物学、栽培学、昆虫学等に関する学術を取り扱う学科。作物などの栽培に関する研究や、栽培技術の開発、品種改良の研究などを行う学問です。
畜産学
動物の畜産利用に関わる研究を中心とした学問分野。最近では動物生命科学についての研究も行う大学も多いです。また、畜産学は獣医学部の中の学問と捉えることができるので、獣医学部でも学べることがあります。
獣医学
動物のための医学を習う学問。
「農学部ではなくて、獣医学部ではないの?」
と思った方もいるかもしれません。しかし獣医学部という名称ではなく、農学部系の学部に学科として獣医学が入っている大学もあるため、農学部の中に獣医学が入っていると考える事もできます。
水産学
魚介類を中心とする水生生物について、増殖、漁獲、加工、流通まで水産業全体を研究する学問。水産学は農学部だけではなく、海洋学部や水産学部でも学ぶことができます。
森林学
森林、林業に関する学問分野。木材の研究や、森林が守っている生物多様性などについて研究します。
農業工学
農業に関する課題について、土木工学や機械工学を応用して研究する学問。
農業化学
化学を応用して生命・食・環境に関して幅広く研究する学問。
農業経済学
農業・農村について社会科学的側面を研究対象としている学問。最近では農業だけでなく、環境や食料についての問題も研究対象になっています。
他にも、大学によって醸造学や国際地域開発学、造園学などが学問分野としてあります。
また農学部は一般的には理系とされていますが、農業経済学や国際地域開発学などは文系に分類されます。
農学部の主な進路
農学部からの進路は、食品関係の就職が多いです。
他には、「化学」や「バイオサイエンス」などの知識を活かして製造業界への就職も主な進路としてあります。
また、公務員になるという選択肢もあります。
大学で学んだ内容が農業であれば農林水産省、林業であれば林野庁、水産であれば水産庁、環境であれば環境庁が主な就職先として挙げられます。
他にも、農家や農協、飼育員、大学院への進学などが主な進路先としてあります。
今回は農学部について書きました。
農学部は、社会全体で環境問題に取り組もうという風潮が相まって、人気が高くなっている学部です。
実際、農学部の人気が高まっている証拠に、2018年に新潟食料農業大学という農学系の大学が新設され、関西では、2020年に摂南大学が農学部を、2018年に立命館大学が食マネジメント学部という農学系の学部を新設しました。
食料問題や環境問題を解決するためにも、これからも時代、農学はより重要になっていきます。
皆さんも農学部への進学考えてみてはいかがでしょうか。
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