【大学・学部紹介⑥】理工学部

 

B-fat講師の竹井です。

梅雨~夏本番に変わっていくこの季節、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

 

さて今回は久保田に代わって、私の方から「理工学部」の紹介を

したいと思います。

 

皆さんは、「理工学部」に対して、どんな印象を持っているでしょうか?

 

「ワイワイからは縁遠い」・「いつも実験ばかりしてそう」・「面白くなさそう」

 

など様々な印象があると思います。

 

それでは、関連する言葉はどのようなものが考えられるでしょうか?

 

「理系」・「メガネ」・「リケジョ」・「数学」・「理科」・「爆弾●~*」・…

など、様々な関連するワードが思いつきそうです(笑)

 

こんな感じの、「面白くなさそう」・「陰キャラ」っぽい印象を持たれがちな理工学部。

 

でも、理工学部にも輝かしい世界は広がっているんです!

 

例えば、今話題の「AI・人工知能」だって理工学部生まれのモノですし、

皆さんが今使っているであろう「PC・スマホ」だって、理工学部生まれです。

 

おそらく「テクノロジー・モノづくり」に関係のあるもの、ほぼすべてが「理工学部」と関係してきます。

つまり、「理工学部」は「今の世の中を支える学部」と言っても過言ではない学部です!

 

 

そんな理工学部の紹介をしていくわけですが、

理工学部の特徴として

大学によって、また学部内の学科によって、

詳細な学ぶ内容や学科の種類など違うものが多いんです。

 

今回のブログの内容としては

◆理工学部とは?

◆何を主に勉強するのか?(共通して学ぶことは?)

◆受験科目は?

◆大学卒業後の進路

などの理工学部全般に共通するおおよその内容にとどめておきます。

詳しい部分は是非、それぞれの大学の理工学部を調べてみてください。

B-fatのTwitter等に質問してもらってもOKです。

 

 

理工学部とは?

 

理工学部とは何なのか?

実は理工学部というのは、「理学部」と「工学部」とを合わせた学部なんです!

「理学部と工学部って何か違うの??」と思った方!

全然違うんです!

 

まずは、Wikipediaにて定義(おや、理系っぽいぞ…)を見てみることにしましょう。

理学部は、「理学自然科学)の教育研究を行うための学部である」

工学部は、「工学教育研究がなされる大学学部のひとつである」

とあります。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%90%86%E5%AD%A6%E9%83%A8

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A5%E5%AD%A6%E9%83%A8

 

「違いがよくわかんない!」と思った方が居ると思います。

もう少し詳しく説明します。

 

「理学」とは「自然の原理(システム)がどうなっているかを考える学問」であり、

「工学」とは「理学を基盤として、それを社会に活かす方法や実現方法を考える学問」です。

 

 

「太陽光発電」で例えてみます。

「太陽光発電」は、「光エネルギー」を「電気エネルギー」に変えることで発電しています。

この事実を発見するのが、理学の役割です。

つまり理学は、「光 → 電気に変えられる」ということを見つけ出してくれます。

「「光 → 電気に変えられる」ことは分かったけど、社会的に役に立つの?」

⇒ 「発電すれば良いんじゃない??」・「モーターカーとか動かせば?」

などの応用方法を考えるのが、工学の役割です。

工学は、社会にどう応用するかの手段を考え、実現していきます。

 

「工学は社会に活かされているのはなんとなくわかったけど、

理学って役に立ってないじゃん?」と思った方!

そんなことはありません。

工学が発展するためには、理学の発展が必要不可欠です。

いわば、噛み合わさっている歯車のように

片方が発展すれば、もう片方も発展していくような間柄なのです。

 

アイドルとか歌手とかのイベントと一緒で、

パフォーマンスをする「工学」ばかり目に見えがちですが、

その準備をしてくれる「理学」がないと、何もできません。

 

このように、「理学」と「工学」は少し違いますが、似ています。

ですので、「理工学」とまとめられることもあります。

 

何を大学で学ぶのか?

 

理学部と工学部、共通して学ぶことは「数学」と「理科」です。

 

「数学」では、主に「微分積分学」と「線形代数学」

「理科」では、学科によりますが

「物理学」・「化学」・「生物学」・「地学」のいずれか、または複数を学んでいくことが多いです。

 

「数学」の続きとしては、

数学Ⅲ 複素数平面を発展させた、「複素解析」

大学での「微分積分学」を発展させた、「解析学」

数学B ベクトルと大学の「微分積分学」を発展させた、「ベクトル解析」などなど

より専門的なことを学びます。

 

「理科」の続きとしては、

「物理学」から、「力学」・「電磁気学」・「量子力学」などなど

「化学」から、「物理化学(原子物理)」・「有機化学」・「分析化学」などなど

「生物学」から、「遺伝学」・「生化学」・「発生学」などなど

「地学」から、「地質科学」・「地球物理学」などなど

といった内容を学んでいきます。

 

「ベクトル解析」?何それ?聞いただけで吐き気しそうなんだけど?」という方、

大部分の方がそうだと思います。

 

何が言いたいかというと、理工学部においては

より深い部分を探求するために・新しいことを見つけるために、高校・大学で習ったことをもっと深める必要がある」ということなんです。

 

「温故知新」という言葉があるように、

理学・工学の世界では、常に昔のモノをベースとして

新しいモノが生み出され続けています。

そういった物事を理解していくためには、昔の勉強というのは

全く無駄にはならない上、逆にプラスになります。

 

だから、中学・高校の勉強も全く無駄じゃないんです。

 

なぜかというと、大学の勉強を理解するには、高校の知識が必要で高校の勉強を理解するには、中学の知識が必要な訳なので。

 

あと、理系だからって文系の勉強をしないわけじゃないんですよ。

ちゃんと、人文科目とか社会科目とかそういった名前で、

カリキュラムにちゃんと組み込まれています。

「理系にだって教養は必要!」という訳ですね。

 

ちなみに言語も、多くの大学では英語以外、もう一言語勉強しますよ。

(僕はロシア語を勉強しました!Я изучала русский !)

 

受験科目は?

 

理工学部の受験科目も、大学によってやや異なりますが

 

★国公立大学の場合

 

【大学入学共通テスト】

・国語

・数学IA IIB

・地理歴史 公民 から 1科目

・理科 から 2科目(基礎科目ではない)

・英語(リスニング込み)

 

【個別学力試験】

・数学IA IIB III

・理科 の 2科目(大学・学部によっては、1科目)

・英語

 

★私立大学の場合

 

【大学入学共通テスト】

 

必ずしも受験する必要は無い。

(旧センター利用入試を受験する場合は、受験大学の指定科目を受験する必要があり)

 

【個別学力試験】

・数学IA IIB III

・理科 の 1科目(大学・学部によっては、2科目)

・英語

 

というのが受験科目として、一般的です。

 

「医学部も、受験科目的には理系っぽい?」と思われた方、その通りです。

「医学」も理系の一分野と言えますが、「理工学」からは遠ざかるので、ここでは、話は置いておきます。

以前に、久保田が紹介をしていたと思うので、

詳しくは、こちらをチェックしてみてください。

 

◆大学卒業後の進路

「理工学部」の進路としては、

これも大学によってやや差異はありますが、

大学院に進学する人が多いですね。

 

大学院に進学することで、より専門的な研究や知識を得ることが出来るので、

大学院に進学してから就職するということが今は多いです。

 

大学院は2年で卒業の修士コースと、5年で卒業の博士コースがありますが、

修士で卒業し、就職することが多いです。

 

やや私見混じりの記事になってしまいましたが、

皆さんの進路選びの一助となれば、幸いです。

 

 

個別指導塾B-fatは、上野毛駅に近い地域密着型個別指導塾です。

小学生・中学生・高校生の勉強のサポートをします。

上野毛・等々力地域で塾をお探しの方は、ぜひとも足を運んでみてください。

講師ともどもお待ちしております!

 

 

◇無料体験授業・学習相談のお申し込みはこちら↓

 

 

◇B-fat公式HPトップはこちら↓