こんにちは、講師の久保田です。
今回は医学部についてご紹介します。
一口に医学部といっても、医学部にはいくつかの学科が存在します。
・医学科
・看護学科
・保健学科
・医科栄養学科(徳島大学のみ)
・生命科学科(鳥取大学、九州大学のみ)
おそらく皆さんが医学部と聞いて思い浮かべるのが、一番上の医学科。
医学科は6年制ですがその他の学科は4年制です。
看護学科に関しては、医学部とは別に看護学部として設置している大学もあります。
◇医学部の学科の違い
Wikipediaを参考に、先ほど挙げた5つの学科では何を学ぶのかご紹介します。
・医学科
「歯学」を除く医学(内科学、外科学、放射線医学など)を履修し、医師の国家資格を得るための学科。
歯学科とは異なる。
・看護学科
看護師や保健師を養成するための学科。
・保健学科
看護学コースと健康科学コースを有し、必ずしも看護師となるわけではない。
放射線技師、臨床検査技師、臨床工学士、言語聴覚士、作業・理学療法士などを育成する学科。
・医科栄養学科
管理栄養士を養成するための学科。
・生命科学科
医学の基礎知識を習得した生命科学者を養成するための学科。
一概には言えませんが、他の学部と比べると、より明確な人材育成を目的としているのが特徴的です。
◇医学部の具体的なカリキュラム
今回は医学科をピックアップして、6年間の大まかなカリキュラムをご紹介します。
まず、医学部で学ぶものは大別して基礎医学、臨床医学、社会医学の3つです。
基礎医学 | 解剖学、生理学、病理学、微生物学など |
臨床医学 | 疫学、公衆衛生、法医学、環境、医療統計など |
社会医学 | 内科学、外科学、小児科学、産婦人科学、精神医学、救急医学など |
・1年次
教養科目の中でも自然科学系を学び、医学といった専門学問とは違う、幅広い分野に触れることで、医師として必要なコミュニケーション能力や人間性を磨いていきます。
また、リハビリ施設や老人医療施設などの医療現場で実習も行い、倫理観や医師としての心構えを身につけます。
・2年次
2年次は基礎医学をメインに学習します。
「人体の構造と機能」「病気の原因や変化」など、将来医師として活躍するために必要不可欠となる基礎を学ぶ重要な学年です。
・3年次
3年次は社会医学や臨床医学の学習がメインとなります。
研究医を養成するために、研究室へ配属し研究方法や考え方を学ぶ研究期間が設けられている大学も多いようです。
・4年次
4年次からは臨床教育を中心に学び、5年次から始まる臨床実習に備え、診断スキルや基礎的な診断技能を身につけるための講義や実習が始まります。
また4年次には、修得した知識や技能、態度などを評価する全国共用試験を受けます。
これにパスしないと5年次の臨床実習に進めません。
・5,6年次
5~6年次は臨床実習漬けになります。
自ら患者の問診や課題解決に取り組みながら、今まで学習してきた知識を応用して実践スキルを磨いていきます。
所定の課程を修了したら、卒業試験に合格することでやっと医師国家試験の受験資格が得られます。
余談ですが、医師国家資格の合格率は私立の方が国立よりも高いといわれています。
学費がとんでもなく高い(恐ろしい)分、高い合格率を武器に学生を集めるためです。
講義や実習の出席に関しても私立の方が厳格なのだとか…。
あ、もちろん国立だってさぼっちゃいけませんよ!(笑)
医師としてしっかり倫理観を備える必要がありますからね(私は倫理学専攻なので厳しいです)。
◇医学部の卒業後の進路
医師資格取得後2年間は、大学附属の病院などで臨床研修医として勤務します。
いわば医者の見習い期間で、この間に自分が進みたい診療科(内科・外科・小児科など)を正式に決めます。
医学部卒業生の進路で最も多いのはこの臨床医ですが、大学院に進み更なる高度な医療を学び、研究者を目指す学生もいます。
今回は医学部の中でも医学科をメインにご紹介しました。
最難関学部と称される医学部。
偏差値も合格最低点も非常に高いですが、私たちの生活に無くてはならない存在である医師を育成する、偉大な学部ですね。
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