2021年4月から中学教科書の内容が大きく変わります。
この改訂は中学生にとっては辛い変更です。
5教科全てのページ数は増加して、英語に関しては量・質ともに大幅にボリュームアップします。
他にも色々な変更がされるので、今回は変わるポイントの概要
を箇条書きにしてみました。
中学教科書改訂のポイント
・英語は、質・量ともに大幅にボリュームアップ
・思考力・判断力・表現力にも重点が置かれる
・アクティブラーニングへ導く仕掛け
・身近な場面やSDGsなどのテーマを取り入れ、より実社会で使える学びに
・他教科との関連を示すことで、教科や学年を越えたつながりの工夫
一つずつ詳しく解説します。
英語は、質・量ともに大幅にボリュームアップ
今回の学習指導要領の改訂で、最も変化があるのは英語です。
今までの学習指導要領だと、中学校で扱う英単語数は約1200語だったのに対し、新しい教科書では1600語~1800語程度。
さらに今までは習わなかった、新しく小学校で扱う英単語数600~700語程度を含めると、覚えなくてはいけない英単語数はいままでの約2倍もあります。
また、これまで高校で習っていた文法が中学に一部降りてくることによって、英単語だけではなく、全体的に難しくなります。
思考力・判断力・表現力にも重点が置かれる
新しい教科書では、知識・技能の習得だけでなく、学んだ内容から自ら考え、判断し、表現するというところにも重点を置いています。
思考力・判断力・表現力とは、複数の資料から情報を選別し、自分の主張を形成し、発言するということが例として挙げられます。
アクティブラーニングへ導く仕掛け
アクティブラーニングとは、主体的・対話的で深い学びと訳されます。
具体的には、従来の教科書を暗記する学び方ではなく、生徒自ら積極的に考え、発言し、授業に参加する学び方のことです。
例えば、生徒同士が会話している場面をふんだんに取り入れることで、他人の意見を聴いたり、自ら発言する重要さを意識させます。
他には、各学年各単元の冒頭で一年を通して、何を学ぶのかが今までよりも具体的に書かれるようになりました。
単元内容のゴールを明確に示すことで、今何を勉強しているのかを意識することができます。
身近な場面やSDGsなどのテーマを取り入れ、より実社会で使える学びに
誰しも一度は、この勉強は、社会に出て必要あるのか?と考えたことはあるのではないでしょうか?
新しい教科書は、授業だけで完結させるのではなく、実社会にどのように活かすかが重要視されています。
そのため、教科書の中で、家庭や地域社会の日常生活、防災についてなど身近な場面がたくさん取り上げられています。
また、現代社会が抱える課題に対する目標SDGsを全教科で扱うことになりました。
これは現代の課題を認識し、将来解決へと導く人材を育てる意図があります。
他教科との関連を示すことで、教科や学年を越えたつながりの工夫
ある単元で学んだことに関連する他教科の内容を紹介するなど、他教科との繋がりをより生徒に感じさせるような工夫をしています。
また、他教科との関連を横の繋がりとするならば、小中高の縦の繋がりも重要視しているのが、新しい教科書のポイントです。
小学校での復習の内容や、高校での学習に繋がる分野ではその紹介を入れることにより、小中高の接続をより円滑に進められるような構成になっています。
いかがでしたでしょうか?
新しい教科書は、他教科との関連や、社会との関連に言及するところが増えるため、より実践的な知識や学びに繋がっていくのは良いと個人的には思いました。
ただ、中学生にとっては教科書が分厚くなるという点で大変になることには変わりありません。
また、英語に関しては、いきなり中学生から難しくなる分、出来る子と出来ない子の格差が今よりも出来てしまうことが予想されます。
B-fatでは、新しい学習指導要領にも対応し、一人一人に合った学習プランを提案します。
次の記事から、英国数理社それぞれの教科を詳しく説明します。
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